openSUSEをネットワーク経由でインストールしてみた

openSUSEwikiに書いてある言葉を借りるなら"インターネットインストール"でしょうか。手持ちのノートPCがインストールDVDではうまくやれなかったので、FTPサーバーからインストールファイルをダウンロードしつつインストールをやってみました。

必要なもの

Windowsが必要なのはopenSUSE10_3_NET.exeWindowsインストーラーだから。openSUSE10_3_NET.exeNovellのFTPサーバーから取得できます。
インターネット経由でほとんどのデータを取得するのでインストールにかかる時間はネット接続環境の早さに依存します。途切れちゃダメだから、安定した接続環境でやったほうが無難。

openSUSE10_3_NET.exeを起動

openSUSE10_3_NET.exeを実行すると、boot.iniにC:\grldr="openSUSE 10.3 installer (NET)"という行が追記され、Cドライブに最低限のインストーラーファイルが書き込まれます。これをNTLDRを使ってインストーラーを立ち上げる仕組み。
ちなみにgrldrってのはGrub for Dosというモノで、WindowsGrubを使うためのものみたいです。
再起動してNTLDRで"openSUSE 10.3 installer (NET)"を選択するとopenSUSEインストーラーが立ち上がります。

レポジトリの選択(?)

もしかしたらでないのかも。無線LANを問答無用で選択されて、しかもその無線LANがドライバ不足で使えなかったもんだからエラーが出ちゃったので、正常な進め方はよく分かりません。そのまま有線LANのほうを選択して、下記のように手動入力したらちゃんとインストーラーが再開してくれました。

レポジトリの種類 : ftp
URL : ftp.novell.co.jp
ディレクトリ : pub/opensuse/distribution/10.3/repo/oss

インストーラ

DVDなどでローカルインストールするときと手順は変わりません。詳しい手順はDVD版ですがインストール完全ガイド openSUSE 10.3:ITproに詳しく書かれています。
"Add Online Repositories Before Installation"にチェックを入れるとNovellFTPサーバーだけじゃなくてopenSUSE公式のレポジトリの追加もできます。non-ossも入れる場合はチェックを入れます。
正確に検証した訳ではないですが、novellFTPサーバーとopenSUSE公式レポジトリでは内容が少し違うっぽい?です。NovellFTPサーバーに入っていないossパッケージをopenSUSE公式レポジトリから取得していたような気がします。最初からopenSUSE公式レポジトリを入力してもいいんでしょうけど、国内サーバーから取得したほうがやっぱり早いので、個人的には併用をオススメします。
このインストール作業を早く終わらせたければ最低限の選択でインストールを進めてしまえば、回線の状況によりますが30分かからずに終わると思います。

インストール終了後

boot.iniにgrldr関係のものが残っていますが、これはWindowsを起動させれば自動で削除してくれます。WindowsopenSUSEインストール時に削除してしまったんならこれはいらない作業ですが、多くの方はWindowsデュアルブート環境にしていると思います。次回Windows起動時はNTLDRでWindowsを選択すればOKです。

インターネットインストールをやってみて

CD/DVDに焼かなくていいのでメディア代が浮いて大助かりです。レスキュー用にCDを1枚ぐらいは持っていていいとは思いますが、なかなかメディアを買いに行く余裕がない場合は手っ取り早くていいと思います。思ったより時間もかかりませんでしたし、むしろインストールDVDのISOをダウンロードする時間のほうが確実に長いです。

余談

今回インストールしたPCは3年前のノートPCだったのですが、さすがにデフォルトの設定では少し重いです。やや軽量なXfceをインストールするなり、インストール後に軽量化するなりしないと仕事では使えないようです。俺はやっぱりKDEを使い続けたいので軽量化の道を歩むことにします。
あと、openSUSEWikiにインターネットインストールの項目が書かれていなかったような気がするので、近々これを参考にWikiに書くかもしれません。多少は貢献しないとね。