openSUSEでIEを動かしてみる
IEs4Linux
Linuxで作業していると困るのがIE専用ページの閲覧。UA偽装で見れるならまだいいけど、表示が崩れたりそもそも動作しなかったりっていうのもあります。そういう時に「LinuxでもIEが動けばなぁ・・・・・・。」なんて思う訳ですが、IEs4Linuxというものがあるようです。早速試してみました。
実態はWineで動かしている
IEs4LinuxはアプリケーションというよりはWineでIEを動かせるようにしてくれるスクリプトみたいなものでしょうか。IEを動かすのに必要なものをダウンロードしてきて、Wine上で動くようにインストールしてくれます。このスクリプトさえ動かしてしまえば本当にやることはないので簡単です。
手順
Wineを入れる
YaST2 > ソフトウェア > Community Repositories > openSUSEビルドサービス - Wine CVS ビルド にチェックを入れると最新版のWineをインストールが可能になります。snapshotもインストール可能ですが、開発版ですので止めておいた方が無難。
YaST2 > ソフトウェア > ソフトウェア管理 で以下のソフトウェアを追加してください。
- Wine
- cabextract
- prelink
- unshield
prelinkとunishieldはREADMEには書いていませんが、失敗続きの時に検索しているとopenSUSEでInternet Explorerを使う - Yasuo’s Weblogというエントリを見つけ、ここに書いてあるままに放り込みました。これなしで動くかは謎。でもopenSUSEのWikiにも公式にもこのパッケージは書いていないので、もしかしたらなくても動くかも。
IEs4Linuxのダウンロード及び実行
> wget http://www.tatanka.com.br/ies4linux/downloads/ies4linux-latest.tar.gz
> tar zxvf ies4linux-latest.tar.gz
> cd ies4linux-*
> ./ies4linux --no-gui
-
- no-guiオプションを付けているのは、オプションなしで実行した場合なぜかusageが表示されてしまうから。ちなみに以下のようなものです。
> Usage: ./ies4linux [OPTIONS]
>
> This script downloads and automagically installs multiple versions of
> Microsoft Internet Explorer on Wine.> Without any option, IEs4Linux will:
> - install IE6
> - install Adobe Flash 9
> - create icons on Desktop and Menu
> - use folder: /home/user/.ies4linux
-
- no-guiオプションをつけないといけないと気づくのにどれだけの時間を費やしたことか・・・・・・。何が原因なのか分かりませんが、もし./ies4linuxを実行したらなぜかusageが表示される人はとりあえずこれでやってみるといいかもしれません。
IE6の実行
コンソールでIE6と入力すれば起動します。--no-desktop-iconオプションを付けていなかったらデスクトップにショートカットが作成されていますので、それをダブルクリックでも起動します。--no-menu-iconを付けなくてもアプリケーション一覧には追加されませんので、後々自分で追加する必要があります。