openSUSE 10.3をインストールしてみた

きっかけはOSC

OSC2007 FukuokaでNovellの展示を見て、openSUSEのUIがずっと気になっていました。Novellが展示していたのはSUSE Linux Enterprise 10という製品ですが、個人使用で実験的な導入なのでopenSUSEで充分だと思いとりあえずこっちを導入。

インストールまで

現在入っているKubuntuパーティションを潰してHDDを確保。Windowsと共用のためにDドライブをvfatでフォーマットしています。今はNTFSでも普通に読み書きできるみたいだから、こっちにフォーマットし直そうかなぁとも思いますが、それはまた別のお話。

なぜかvfatがマウントできない

ほとんど躓くことはなかったのですが、インストール時にvfatがマウントできないとエラーが出てしまいました。iPod touchで検索してみるとどうやら一般的なエラーらしいです。マウントしないよう設定して進めて、後ほどマウントさせたら正常にマウントできました。

インストール後

俺は特にこだわりはないんですが、Konquerorを使いたいがためにKDE派です。UI自体はカスタムしてあるので通常のKDEとはちょっと違う感じですが、操作に特に困ることはありませんでした。
設定等はYaST2にある程度まとまっているのですが、YaST2とは別にKDEのコントロールセンターもあるのでちょっと探す必要があるかもしれません。

ウィンドウの最大化、最小化、閉じるボタン

閉じるボタンとその他のボタンの間に不自然にスペースがありました。普段KDE使っていてそんなの見たことがなかったのですが、openSUSEではデフォルトの設定なのでしょうか?
コントロールセンター > 外観&テーマ > ウィンドウ装飾 > ボタンで設定画面を開くと、案の定スペーサーが3個も入っていました。しっかりと詰まっている方が見栄えがいいと思うのでスペーサーを全部取っ払います。

デュアルヘッド

Windowsではデュアルディスプレイとかデュアルモニターといいますが、Linuxではデュアルヘッドと言うらしいです。Xorg標準のnVidiaドライバnvでは俺が使っているGe Force 6600はアナログRGBコネクタが使えません。ですのでnVidiaで配布されているドライバをインストールする必要があります。
YaST2 > ソフトウェア > Software Repositoriesで以下のレポジトリを追加します。

Protocol: HTTP
Server Name: : download.nvidia.com
Directory on Server: /opensuse/10.3

(12/24追記)YaST2 > ソフトウェア > Community Repositoriesで公式以外のレポジトリを簡単に追加することができるみたいです。nVidiaのレポジトリもここから追加できました。他にもATIやPackman、VideoLanなどのレポジトリもあるので一度確認しておくといいかもしれません。
追加した後はYaST2 > ソフトウェア > ソフトウェア管理でx11-video-nvidiaG01とnvidia-gfxG01-kmp-default/bigsmpを追加します。defaultかbigsmpかはコンソールでuname -rすると分かります。
インストール終了後YaST2 > ハードウェア > グラフィックカードとモニターでSaX2を起動し、デュアルヘッドの設定を行います。Xineramaモードじゃないと単なるメインディスプレイのクローンでしかありません。

使用した感じ

今のところ結構いい感じです。ほとんど設定をせずにデスクトップとして使えるのはいいですよね。debianだと日本語変換などに多大な努力をする必要がありましたし、Kubuntuもデュアルヘッドができずにかなり悩みました。
ディレクトリ構成なんかはやっぱりdebian系統を長く使っていただけにそっちが分かりやすいのですが、まぁ、使っていれば慣れてくるでしょう。
現状ではKubuntuから乗り換えても大丈夫そうな感じなので、ノートの方にも入れてみようかと思います。

問題点

iPod touchLinuxって同期できませんよね。WindowsXen使ってインストールする必要があるようです。Apple Mobile DeviceサービスとiTunesLinuxでも走らせることができれば、もしかしたら大丈夫なのかもしれません。単純にWineで動かしても無理なんだろうな、きっと。